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「カケルさんっ!ほらほら、あれ見てくださいよ!おっきい観覧車…!」

「ま、まぁたしかにおっきいよね、観覧車。…乗りたいの?」

「ま、まぁ乗りたいと言われれば…そうかもですが…、でもっ、カケルさんに合わせますよ!」

 

そう言って俺の手を引きながら無邪気に笑う彼。俺はそんな彼を微笑ましく見ている。彼に合わせて歩いていると、いつの間に観覧車の乗り口のビルまで到着している。

 

「…ま、たまには乗ろっか、シンちゅわん。」

「はいっ!カケルさん!」

 

そういって彼に手を引かれて観覧車へ。

チケットを買って、それから列へと並ぶと、隣でキラキラと目を輝かせてゴンドラを見ている。ふとこちらを向くと、楽しみですね!とまたキラキラした顔で俺を見てくれる。

そうして二人で乗り込むと、最初こそそれぞれ座って外を見ていたが、途中で俺の方へと寄り添ってくる。

どうしたんだろう?と思いつつ、横を見ると、苦笑いをしている彼がいた。

 

「か、カケルさん…すっかり忘れてたんですけど…、僕、高所、苦手で…。」

「し、シンちゅわん…、それ、乗る前に気がついてよね…」

「す、すみません…、」

 

そうして俺の顔をじーっと見つめてきて、それから口を開ける。

 

「カケルさん、キス、したい、です。」

「…へ?」

「だめ、ですか?」

「い、いや…、構わないけど…、いや…、うん…。」

「だ、ダメなら…ダメでも…。」

「だ、大丈夫、だよ?」

「えへ、カケルさんやさしい…、ふふ。」

 

そういって抱きついてきた後、俺の唇に自身の唇を重ねてくる。しばらくして離してから一言。

 

「カケルさんの、キス待ち顔、かわいいですよね。」

「も、もう、シンちゅわん、恥ずかしい事言わないで!」

「ふふ、ごめんなさい。…もっと、してもいいですか?」

「いちいち聞かれるのもまた恥ずかしいんだけど…、いいよ。」

「やった…、」

 

そうしてもう一度お互いの唇を重ねる。

今度ははむ、と俺の唇を彼の唇が挟み込んだ後、 舌をそっと俺の口内へと差し入れてくる。その舌をそっと迎え入れ絡みつくと、捕食せんとばかりの舌遣いで俺を翻弄する。さらり、と髪の毛に手を差し入れられ、逃げられないように押さえつけられて、あぁ、この子はやっぱり獰猛な子だ、なんて頭の中でかんがえる。しばらく口内を荒らされた後、そっと唇が離れていく。

 

「そろそろ、下につきそうなので。…カケルさん。」

「あ、あぁ、そ、そうだね。…ねぇ、シンちゅわん?」

「…なんですか?」

「分かってるくせに。」

「采配はそちらに任せますよ。」

 

そう言って彼はふふ、と微笑む。

こういう所は従順なのになぁ、なんて思った。

 

 

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十王院グループの綺麗なホテルを、とカケルさんは頼んだみたいで。

いままで入ったことのないスイートルームへと案内された。

ほぅ…、と感嘆のため息をつくと後ろからカケルさんが抱きついてくる。

 

「シンちゅわん。…、ねぇ」

「…こんな綺麗なところで、やりたかったんですね?」

「だ、だって…!そのほうが、盛り上がるじゃん…。」

「ふふ、そうですね。…一回腕を離してください。」

「うん…。」

 

そうして、向き直ってから耳元でひとこと囁く。

 

ふたりきりだから、ぼくも口調をくだけさせて、いいよね?

 

息を呑むカケルさんににっこりと微笑むと、顔を真っ赤にしながらこくり、とうなづく。

あぁ、かわいい。

 

「ね、カケルさん。ベッドの上に座って、…うん、そのまま上着だけたくしあげて手で持ってて…?」

「う、うん…、わかった。」

 

そうしてそっと近寄ると、胸元で主張する小さな突起をはむ、と食べる。

ぴくり、とカケルさんの身体がはねるのを確認してから、もう一方の突起を摘んでこりこり、とつまむ。上の方からん…という声が聞こえたかと思ったら、そっと頭が撫でられる。上目遣いでみると、快楽に耐えながらカケルさんが微笑んでくれていて、撫でてくれてる手にすり、頭を動かすことで嬉しさを伝える。

 

「っはぁ、シンちゅわん、そこ本当に好きだよね。…なんだか母親のような気分。ん…っ、あ、」

「っはぁ、だって、カケルさんのここ、 触ると反応が返ってくるから…。だから。気持ちいいのかなって…思って…。」

「うん。気持ちがいいよ。それとね、シンちゅわんが赤ちゃんみたいですごく可愛いんだよ。ま、ちょっと大きすぎるような気がするけど。」

「むー…、なんだか子供扱いされてる気がする…。」

「そんなことは…一応ないんだけど?」

「一応…。」

「ここだって、ね?」

 

そういうとカケルさんが僕の大きくなってるおちんちんをぎゅっと掴む。ひっ…と声を上げると、ほら、ね?なんて首を傾げながら言う。涙目でじーっとカケルさんのことを見つめると、怒らないで?と頭を撫でられる。

それをむすーっとしながらも受け入れる。

 

「ほら、そんな顔しないで。続き、やろっか。」

「…、子供扱い、しない?」

「してないから。ね?」

 

その言葉を聞いてからもう1度気を取り直してキスをする。カケルさん、カケルさん、カケルさん…、頭の中でカケルさんの名前を呼びながら、自身に出来る最上級のキスをする。お互いが口を離す時にはもうトロトロだった。

 

「っはぁ、カケルさん、カケルさん、カケルさん…、」

「ほら…、おいでよ。」

「ん…、カケル、さん…、」

「もうここ、俺のトロトロだからさ。…シンちゅわんの大きなおちんちん、挿入れて、ね?」

「う、ん…。」

 

そうして僕はそっと穴に指を入れて、どのくらいなのか確認してから、指を増やし、パラパラと動かす。…うん、これなら大丈夫。

 

「カケルさん、痛かったら、言って?」

「うん、分かってるよ。ほら、来るんでしょ?おいで?」

「うん…、うん…!んっ…、」

 

そうしてカケルさんの穴にそっとおちんちんを宛てがい、ゆっくりと推し進めていく。

 

「っはぁ、シンちゅわん、もっときて、大丈夫だから、ね?」

「カ、ケルさん…っ、い、いたくない…?」

「大丈夫だよ。もっとガツンってこられても、俺は平気だから。」

「う、ん…。」

 

それでも、ゆっくりと入れていく。奥までたどり着いた時にはわりとカケルさんがじれったそうな顔をしていた。

 

「シンちゅわん、丁寧なのはいいけど、もう耐えられない。位置を逆にするよ。」

「えっ、と…、うわぁ…っ!」

 

位置をひっくり返され、両腕を掴まれて、固定される。

 

「よし。これで俺が腰を動かせるね?んっ…、はぁっ…!」

「ぅあ、カケルさんっ…!カケルさんのナカ、あつい、よぉ…!」

「そう、でしょ…?」

「っあ、ふー…!これ、きもちよすぎる、いつもの、こと、らけろぉ…、ら、めぇ…、」

「ほらほら、蕩けてるよ?…っはぁ、ん、シンちゅわんのおちんちん、俺のお尻の中でどんどん大きくなるね?」

「ひゃう…!カケル、さぁん…!そんなこと、いわない、れぇ…!」

「やぁだね。ほら…、気持ちいいでしょ?…もっと、俺のここ、蹂躙したくない?」

「ぁ…、う…、し、したい…、したい、けどぉ…」

「そしたら、ほら、下から突いて…、んっ…、そ、その腰使いで、もっと力強く…、んひぃ…っ!ほら、もっと、できる、でしょ…?」

「んっ…、はぁ…っ!ぁ!ふ…っ、」

「んあっ!…っほら、もっと、突き上げて、ひっ…!」

「カケルさん、カケルさん、カケルさん…!す、き、れす、ぅ…!んっ、はぁ…っ、」

 

だんだんお互いに余裕がなくなっていき、気持ちよくなりたい一心で身体を動かす。荒い息遣いだけが部屋を満たしていき、まるでお互いの身体を貪るような動きになっていく。

 

「カ、ケルさんっ…!ぼく、もう…っ」

「俺も、かな…っ、中で出していい、から…!」

「でも…っ、」

「いいって。…んっ、」

「そ、そこ、ぎゅっとしないで…!」

「だ、だってしょうがないでしょ…?んあっ…!」

「う、だめだって、ぅあああああああっ…、」

 

そうしてお互いに吐精した後、カケルさんが上からへたり、と僕のおちんちんをお尻におさめたまま、んー…なんていいつつくっついてくる。

 

「ふふ、気持ちよかった、かな。」

「カケルさんひどいですよぉ…、もう少し耐えたかったですのに…。」

「お、口調が元に戻った。」

「そういう話じゃないです!っもう。」

 

ぷくーと頬をふくらませつつそう答えると、かわいい、なんて言って頬をなでてくる。

もちろん撫でられるのは満更でもない。

そんなこんなで僕からもぎゅっと抱きつくと、入れたままだったからか、カケルさんのお尻が僕のおちんちんを締め付けてくる。

 

「…カケルさん?」

「ごめん、足りない。抜かずのもう1発、いい?」

「ひゃ…!カケルさん、の、ばかー!!!」

 

そうしてまたカケルさんに手綱を握られ行為に没頭していくのだった。

 

 

 

 

 

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「寝ちゃったか。…ごめんね、無理させちゃって。」

 

すー、すー、と寝息を立てている彼に届かない、小さな声で言う。

毎回毎回無理させているのは知っている。それでも一緒にいてくれていることはもちろんありがたい。でも、本当に好いてくれているの?とたまに疑問になってしまう。押し付けているだけなのではないか。そう思うと、寝ている彼をかき抱きながら、ごめんね、と涙を流しながら繰り返す他なかった。

 

 

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「ん…、カケルさん、まだ、起きてない、や。…あれ?」

 

顔を見ると、うっすらと涙がながれたあとがみえる。そっとその線を指で辿ると、申し訳ない気分になってくる。

 

「カケルさん、ごめんなさい。ぼく、いつもわがままですよね。…でも、好きなんです、だから、もうすこし、もう少しだけ、いっしょに、いさせてください…。」

 

彼が起きてないのをいいことに、僕は言葉を紡ぐ。あとすこし、あと少しだけでも一緒にいたい。それは僕のわがままでしかないのだから。

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